日時:2023年8月13日(日)10:30~
聖霊降臨節第12主日礼拝
聖書:コリントの信徒への手紙Ⅰ 4章1-13節
み言葉の伝え:
「いただかなかったものがあるでしょうか」
交読文:31
讃美歌:6番、93番
新聖歌:338番
*どなたでもご参加いただけます。
聖霊降臨節第11主日礼拝 み言葉の伝え要旨
聖書箇所:コリントの信徒への手紙Ⅰ 3章18-23節
題:「だれも人間を誇ってはならない」
本日の聖書箇所の冒頭で語られている「だれも自分を欺いてはなりません」とは、「自分が神の畑、神の建物、神の神殿」であることを欺いてはならない、ということです。私たちは、もうすでに、神様の霊が私たちの内に住んでくださっている神殿です。
では、自分が神の神殿である、ということを欺くというのは、どういうことでしょうか。
十八節の後半には、「もし、あなたがたのだれかが、自分はこの世で知恵のある者だと考えているなら、本当に知恵のある者となるために愚かな者になりなさい。この世の知恵は、神の前では愚かなものだからです」とあります。「この世の知恵」とは、なんでしょうか。
コリントの教会では、私はパウロにつく、私はアポロにつく、私はケファに、と分裂、分断が起こっていました。この世の知恵で、「わたしはパウロにつく」と考えたとき、「パウロは私のもの。アポロ、ケファは私のものではない。私には関係がない」、と分断をします。パウロも、アポロも、ケファも、一切はあなたがたもの、ではなくなってしまいます。
この世の知恵は、自分には関係のないものを作り出していきます。
この世界の一切が、わたしたちのものです。天地万物を創造した神様が私たちの中に住んでくださっている。ゆえに、この世界も生も死も、今起こっていることも将来起こることも、一切は私たちのもの。私たちにすべて関わりがあることです。
78年前、1945年8月6日午前8時15分に、人類が人類に初めて核兵器を使った日です。「だれも自分を欺いてはなりません。」。すべては、私たちのものです。私はパウロにつく、私はアポロにつく。私はアメリカにつく、私は日本だ、私はドイツだ。私は韓国に。私は中国に。私はパウロにつく、とこの世の知恵によって考えたとき、アポロにつく、という人たちを、一切は私たちに関わるものである、と受け止めていたでしょうか。「この世の知恵」によって、私とは関係のないもの、となっていなかったでしょうか。味方か、敵か、というこの世の知恵によって分断していなかったでしょうか。
この世の知恵によって、敵か味方かと、私のもの、と、私には関係のないもの、に分けていた。自分には関係ないがゆえに、原爆が使えたのです。そこに、この世の知恵の罪があります。自分には関係のないものを無慈悲に扱うことができるのが、この世の知恵の罪、人間の罪です。ですから、だれも人間を、「この世の知恵」を誇ってはなりません。
この世界のすべての人、物事は私に関わりがある。それは、神の知恵、信仰によってしか知ることはできません。今日から始める一週間、すべては神のもの、イエス・キリストのものであると信じ、隣人と神を愛しながら歩んでまいりましょう。