聖霊降臨節第15主日礼拝(2023年9月3日(日)10時30分~)礼拝案内

日時:2023年9月3日(日)10:30~
聖霊降臨節第15主日礼拝
聖書:コリントの信徒への手紙Ⅰ 5章9-13節
み言葉の伝え:
「裁くべきではありません」
交読文:34
讃美歌:398番、265番
新聖歌:397番

*聖餐式がございます。

*どなたでもご参加いただけます。

聖霊降臨節第14主日礼拝 み言葉の伝え要旨

『パン種の入っていない、純粋で真実のパンで過越祭を祝おうではありませんか』
                    コリントの信徒への手紙Ⅰ 五章八b節

 七節で、「いつも新しい練り粉のままでいられるように、古いパン種をきれいに取り除きなさい。現に、あなたがたはパン種の入っていない者なのです。キリストが、わたしたちの過越の小羊として屠られたからです」と、パウロは十字架の言葉を語ります。


 旧約聖書の出エジプト記に詳しく記されていますが、イスラエルの民は、出エジプトに際して、過越の子羊が屠られてから、発酵したパンを家の中に残してはならず、七日間は、パン種、パン酵母の入っていないパンを食べました。そして、モーセに引き入られ、エジプトを脱出し、カナンの地へと向かいました。そのことが過越の祭りの由来となり、過越の祭りが始まったら、パン酵母の入っていないパンを食べるのが祭りの習わしでした。


 私たちにとって、イエス・キリストが過越の子羊です。パウロがここで言っている、過越の子羊として、キリストが屠られたというのは、イエス・キリストの十字架の死のことです。


 過越の子羊が屠られたので、過越の祭りが始まっている。イエス・キリストの十字架によって、私たちの罪は許された。もう私たちは、パン種の入っていないパンへと変えられた。エジプトで奴隷であったイスラエルの民が、過越を経て、エジプトから脱出した。


 イエス・キリストの十字架によって、私たちの罪は許された。赦しの時が始まっている。子羊が屠られ、過越の祭りが始まっているので、パン種のないパンへと私たちは変えられている。純粋で真実のパンで祝う過越の祭りが始まっている。


 六節で「あなたがたが誇っているのは、よくない」とあります。神様からの一方的な恵みによって、十字架によって、過越の祭りが開始している。そして、私たちは、純粋で真実なパンに変えられています。


 主イエス・キリストが私たちのために死んでくださった。パウロは十字架の出来事に立ち帰りなさいと、コリントの教会に伝えています。
 「過越祭を祝おうではありませんか」は、「いつも祭りをしていよう」という意味です。十字架の出来事が成し遂げられた今は、もう過越の祭りの中なのです。私たちの生涯全体が、祭です。過越の祭りが近づいてきたから、パン種を取り除いていこう、ということではなく、もう祭りは始まっている。神の独り子であるイエス・キリストが、あなたのために、人になられた。イエス・キリストは、あなたを死から解き放ち、永遠の命を与えてくださった。過越の祭りが始まっています。


 今日から始まる一週間も、古いパン種が取り除かれた者として、新しいパン生地として、歩んで参りましょう。